リラックスする呼吸法の3つのポイント

「酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する」呼吸への知識はそれだけでいいのでしょうか?
普段何気なく行っている呼吸ですが意外と奥深いです。
もしかしたらあなたの腰痛・肩こり・浅い眠りにも呼吸によって改善できるかもしれません。
私はスポーツトレーナーとして現在活動しています。その中で、呼吸に対してアプローチすることで選手の悩みが改善されることもあります。
内容が少し難しいかもしれませんが、今回の記事で呼吸についての理解を深めていただきたいと思います。

呼吸になぜ着目するのか

呼吸は意識的にも無意識的にも行えます。これが当たり前ですが重要なポイントです。
言い換えれば自律神経にアプローチできるということになるからです。
自律神経は交感神経と副交感神経に分けられ、体の状況にあわせて無意識的に脳が調整してくれるものです。
これから言えることは要するに、「意識的な呼吸」は「無意識的な自律神経」に関与できるということです。

吸うときと吐くときの違い

呼吸は吸うフェーズ(吸気)と吐くフェーズ(呼気)に分けられます。
吸気:交感神経が優位になる
呼気:副交感神経が優位になる
逆もしかりです、例えばストレスなどで交感神経が優位になれば吸気の頻度が多くなり、浅い呼吸になります。

口呼吸と鼻呼吸のちがい

口呼吸:
空気の通り道が広いため素早い呼吸になる
→交感神経優位になりやすい・胸式呼吸になりやすい

鼻呼吸:
空気の通り道が狭く、鼻毛もあるためゆっくりとした呼吸になる
→副交感神経優位になりやすい・胸式呼吸になりにくい

胸式呼吸と腹式呼吸の違い

胸式呼吸:
首や肩の筋肉も使い肋骨が広がることによって胸郭が広がり、肺に空気が入る。
利点:多くの筋肉が活動するため短時間で空気の交換ができる
欠点:多くの筋肉が活動するためエネルギーを多く使う
肩や首の筋肉を多く使うため、肩こり・首こりにつながる可能性がある。

腹式呼吸:
横隔膜で肋骨が広がることによって胸郭が広がり、肺に空気が入る。
利点:腹圧が高まり体幹が安定する
腰痛などの防止にもなる

呼吸による体のメカニズムの流れ~まとめ~

必ずしもこうなるわけではなく、あくまで構造上なりやすいメカニズムを説明します。

口呼吸→胸式呼吸・素早い呼吸→交感神経優位
⇒集中力向上などの活動状態
 肩こり・首コリ・寝つきが悪いなどの症状

鼻呼吸→腹式呼吸・緩やかな呼吸→副交感神経優位
⇒体の緊張が抜ける・眠たくなるなどのリラックス状態
 集中力低下などの非活動状態

最後に

現代人はストレスや姿勢の影響で胸式呼吸になりやすいです。
それによって「肩こり・腰痛・眠りが浅い」などの症状が出ることが増えています。
そういった自律神経による症状は呼吸によって解決できるかもしれません。
ぜひ試してみてください。

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